アフターピルの副作用のひとつとして吐き気が報告されています。まれに服用後に吐いてしまい、「薬の効果がなくなったのではないか」と不安になる方もいます。
この記事では、アフターピル服用後に嘔吐してしまった場合の正しい対処法と、吐き気を軽減するためのポイントを解説します。
「2時間以内」がひとつの目安
アフターピル服用後に嘔吐した場合、再服用が必要かどうかの判断基準として「服用から2時間」がひとつの目安とされています。
2時間以内に吐いた場合
服用から2時間以内に嘔吐した場合、薬の有効成分が十分に体内に吸収されていない可能性があります。この場合、再服用が必要になることがあります。
ただし、自己判断で追加の薬を飲むことは避けてください。まず、薬を購入した薬局の薬剤師、または処方した医師に速やかに連絡し、指示を仰いでください。
2時間以上経過してから吐いた場合
服用から2時間以上が経過していれば、有効成分はある程度吸収されていると考えられます。この場合は再服用が不要なことが多いとされていますが、嘔吐の程度や体調によって判断が異なる場合もあります。不安な場合は薬剤師や医師に相談してください。
嘔吐した場合の具体的な対処ステップ
嘔吐してしまった場合は、焦らず以下の手順で対応してください。
ステップ1:時間を確認する。 アフターピルを飲んだ時刻と、吐いた時刻を確認してください。正確な時刻がわからない場合は、おおよその時間でも構いません。
ステップ2:薬剤師または医師に連絡する。 購入した薬局の薬剤師、または処方した医師に電話で状況を伝え、再服用の必要性を確認します。「何時に飲んで、何時に吐いたか」「吐いた量はどのくらいか」「錠剤が吐いたものの中に見えたか」といった情報を伝えると、より正確な判断を得られます。
ステップ3:指示に従って対応する。 再服用が必要と判断された場合は、改めて薬局に来局するか、医療機関を受診して薬を入手します。再服用が不要と判断された場合は、そのまま経過を観察します。
なぜ吐き気が起こるのか
アフターピルに含まれるホルモン成分が体内に吸収されると、一時的にホルモンバランスが変化します。この変化に体が反応して、吐き気を感じることがあります。
アフターピルの添付文書によると、吐き気は代表的な副作用のひとつです。ただし、症状の程度には個人差があり、まったく吐き気を感じない方も多くいます。
吐き気はほとんどの場合一時的なもので、24時間以内に収まることが多いとされています。
吐き気を軽減するためのポイント
服用前や服用時に以下の点を意識すると、吐き気を軽減できる可能性があります。
空腹を避ける
空腹のまま服用すると胃への負担が大きくなり、吐き気が出やすくなるとされています。おにぎりやパン、クラッカーなど消化の良いものを軽く食べてから服用するとよいでしょう。
服用後は安静にする
服用後しばらくは激しい運動を避け、できるだけ安静にしておくことが望ましいとされています。横になれる環境であれば、少し休むのも効果的です。
薬剤師に相談する
OTC化後は薬局での面前服用が原則です。吐き気が心配な場合は、服用前に薬剤師にその旨を伝えてください。服用のタイミングや吐き気への対処法についてアドバイスを受けることができます。
水分の取り方に注意する
服用時は常温の水かぬるま湯で飲みましょう。冷たい水や炭酸飲料は胃を刺激する可能性があるため避けたほうが無難です。服用後もこまめに少量ずつ水分を摂り、脱水を防ぎましょう。
嘔吐が繰り返される場合
服用後に嘔吐が止まらない場合や、再服用後にもまた吐いてしまった場合は、自力での対処が難しくなります。速やかに医療機関を受診し、医師の判断を仰いでください。
医療機関では、制吐剤(吐き気止め)を併用したうえでの再投与や、別の方法での緊急避妊について相談できる場合があります。
まとめ
アフターピル服用後に吐いてしまった場合、最も大切なのは「服用からの経過時間」を把握し、薬剤師や医師に相談することです。2時間以内の嘔吐は再服用が必要になる可能性がありますので、自己判断せず専門家に連絡してください。
吐き気が心配な方は、軽い食事をとってから服用する、安静にするなどの対策を講じましょう。
参考文献・出典
- 厚生労働省「緊急避妊薬の薬局での試験的販売に関する調査事業」
- 厚生労働省「要指導医薬品である緊急避妊薬の販売について」
- 日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針」
- あすか製薬 緊急避妊薬 添付文書

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