【2026年2月最新】アフターピルの市販化まとめ|OTC化でどう変わった?
2026年2月2日、日本で初めてアフターピル(緊急避妊薬)がOTC医薬品として薬局での販売を開始しました。
これまで緊急避妊薬を入手するには医師の処方箋が必要でしたが、OTC化によって研修を修了した薬剤師のいる薬局で処方箋なしに購入できるようになっています。本記事では、市販化によって何が変わったのか、購入の条件や注意点を2026年2月時点の最新情報に基づいて解説します。
市販化までの経緯
アフターピルのスイッチOTC化は、2017年から長く議論が続けられてきました。ここでは主な流れを時系列で整理します。
2023年11月に厚生労働省の委託事業として、全国145薬局で処方箋なしの試験販売がスタートしました。これは将来的な市販化を見据えた調査研究としての取り組みです。
2024年3月には試験販売の翌年度継続が発表され、2025年4月には対象薬局が全国336に拡大しました。同年5月にはあすか製薬からスイッチOTC化の申請が行われ、8月の薬事審議会でOTC化が了承されました。そして2025年10月20日、厚生労働省が正式に承認。製造販売はあすか製薬、販売は第一三共ヘルスケアが担当し、2026年2月2日にOTC医薬品としての販売が全国で開始されました。
検討開始から承認までおよそ8年。悪用や乱用への懸念から慎重な議論が重ねられ、ようやく実現した市販化です。
購入するための条件
OTC化されたとはいえ、コンビニや一般の棚から自由に手に取れるわけではありません。「要指導医薬品」に分類されており、購入にはいくつかの条件があります。
対面販売のみ
厚生労働省の指定する研修を修了した薬剤師が在籍する薬局でのみ購入できます。インターネット販売や電話注文は認められていません。
本人が来局すること
アフターピルを服用する本人が薬局に行く必要があります。パートナーや家族による代理購入はできません。これは安全に使用してもらうための制度上の要件です。
面前服用が原則
薬剤師から用法や注意事項の説明を受けた後、薬剤師の面前でその場で服用します。自宅に持ち帰って後から飲むことはできません。
年齢制限なし
未成年者でも保護者の同意なく購入が可能です。2024年の国連女性差別撤廃委員会からの勧告も踏まえ、年齢による制限は設けられていません。
対応薬局の探し方
すべての薬局やドラッグストアで取り扱っているわけではないため、事前の確認が重要です。
大手ドラッグストアチェーンのアイン薬局は、全国約1,000店舗で販売を開始し、早期に約2,100店舗への拡大を目指すと発表しています。今後、対応店舗は順次増加していく見込みです。
来局前には電話で「在庫があるか」「研修修了薬剤師が現在勤務しているか」を必ず確認しましょう。24時間営業の店舗でも、夜間は研修修了薬剤師が不在の場合があります。
価格はどのくらい?
第一三共ヘルスケアが発表したメーカー希望小売価格は1錠7,480円(税込)です。
アフターピルは保険適用外のため全額自己負担となります。薬局によって実際の販売価格は異なる場合がありますので、事前に確認しておくと安心です。現金のほか、クレジットカードやスマホ決済に対応している薬局もありますが、店舗ごとに異なります。
これまでの入手方法との比較
市販化前の主な入手方法は、産婦人科などの医療機関を受診して処方箋を発行してもらう方法と、オンライン診療で処方を受ける方法の2つでした。いずれも医師の診察が必要で、受診のハードルや時間的な制約が課題でした。
OTC化後は、薬剤師の対面指導のもと処方箋なしで購入できるようになり、アクセスのしやすさが大幅に向上しています。
ただし、OTC化後も従来の方法は引き続き利用可能です。お近くに対応薬局がない場合や、72時間を超えている場合(医療機関では別の緊急避妊薬が処方される可能性があります)などは、医療機関やオンライン診療の利用も検討してください。
まとめ
アフターピルの市販化は、必要な方ができるだけ早く薬にアクセスできるようにするための大きな制度変更です。ただし、対応薬局が限られていることや面前服用の条件など、購入前に知っておくべきポイントがあります。
参考文献・出典
- 厚生労働省「緊急避妊薬の薬局での試験的販売に関する調査事業」
- 厚生労働省「要指導医薬品である緊急避妊薬の販売について」
- 日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針」
- あすか製薬 緊急避妊薬 添付文書

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